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2002-07-19 ArtNo.29297
◆化学品産業、今年は僅かながら成長
【ムンバイ】無機化学/有機化学/農業化学/特殊化学から成る年商2万~2万5000クロー(US$40.79億-50.99億)の国内化学品産業は2002-03年に僅かながら成長を遂げるものと予想される。
ビジネス・スタンダードが7月17日報じたところによると、過去3年来化学品産業は、国内経済全般の不振から低迷して来た。
インド化学品製造業者協会(ICMA:Indian Chemical Manufacturers Association)幹部によると、化学品会社のトップラインの成長は昨年の8%を僅かに上回るにとどまるが、コスト削減努力が奏功し、少なからぬ企業のボトムラインは顕著な改善を見る見通しだ。農業化学部門による成長の牽引が予想される反面、染料/中間材部門は如何なる成長も期待できない。
インド染料製造業者協会(DMAI:Dyestuff Manufacturers Association of India)幹部によると、染料/中間材部門の昨年の営業額は5億4100万米ドルと、目標とした8億3300万米ドルを大きく下回った。厳しい競争環境が、同部門企業の業績に影響を及ぼしており、中央政府はトップライン改善のため何らかの策を講じる必要がある。このため同業界は既に政府に働きかけを行っていると言う。
有機化学部門では、昨年初11ヶ月(2001/4-2002/2)の炭化カルシウム(calcium carbide)生産が29%の落ち込みを見、前年同期の0.7%の下降を大幅に上回った。しかしソーダ灰の2001-02年下半期の生産は、12月を除き各月とも昨年同月を上回り、2002年2月には4.8%の成長が記録された。これを前年同月の-7.7%に比べれば、顕著な改善と言える。しかし大部分の有機化学製品価格は2001-02年を通じて、前年比9~26%の落ち込みを見た。フェノールの価格は25.7%、グリコールは8.8%それぞれ下降した。しかしエチレンの生産は昨年初11ヶ月(2001/4-2002/2)に31.6%の成長を記録した。
Tata Chemicals、Bayer India、Colour-Chem等の企業の見通しは明るい。Colour-Chemの繊維/ラミネート接着剤の売上は昨年大幅に拡大した。しかし世界的な景気後退で皮革製品の輸出が縮小したことから、皮革化学品の販売は振るわなかった。Colour-Chem幹部によると、繊維/紙産業の復調が見込まれる今年の見通しは比較的明るいが、皮革産業の低迷は持続する見通しと言う。
しかしバイエルのトップラインは成長が見込まれ、特に皮革化学ビジネスの好調が予想されている。アナリストによると、Bayer Speciality Chemicalsの皮革化学品の国内販売は顕著に成長、同社はまた他の領域でも新製品を発売、昨年は黒字転換も達成している。バイエルは靴底(shoe sole)ビジネスの潜在性に注目、ポリウレタン製靴底Bayflexを再度インド市場に投入した。バイエル・インディアの昨年の営業額は前年比5%アップ、化学品ビジネスが同売上の約8%を占めた。
アローマ・ケミカルと化粧品材料領域への新規参入者が増えたことから、今年は同領域の化学品産業売上全体に対する貢献が拡大する見通しだ。
バイエル幹部によると、2001-02年の化学品産業全体の成長率は、2000-01年の3%と同レベルの2~3%に達したものと見られる。
アナリストによると、昨年のモンスーンはほぼ平均して全国各地に降雨をもたらしたことから農業化学が2年ぶりに好成績を達成したが、今年(2002-03)のモンスーンは不順なことから6%の国内総生産(GDP)成長目標も実現できない可能性が有る。また多少に関わらず石油が値上がりすれば、原料コストを上昇させ、化学品産業の利益を蝕むことになる。昨年、国際化学品市場は世界経済のダウンターンで深刻な打撃を受けた。例えば、自動車、情報技術(IT)、航空、観光産業は過剰設備と先行き不透明から業況不振に陥ったが、これらの産業に製品/サービスを納入する業界も影響を被ったと言う。
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