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2002-08-16 ArtNo.29504
◆CTV業界、旱魃とクリケットの影響に注目
【ニューデリー】カラー・テレビジョン(CTV)業界は、クリケットのマジックが果たして旱魃の打撃を克服し、CTV販売の活況をもたらすことができるか否かを、固唾を呑んで見守っている。
エコノミック・タイムズが8月12日報じたところによると、CTV業界はサッカー・ワールド・カップ期間の好調な売上と、9月のICC(国際クリケット協会)ノックアウト・トーナメント、そして来年初に催されるクリケット・ワールド・カップによって醸成される熱気により今年通年で、昨年比20~25%増しの売上を期待して来た。しかし雨期の遅れに伴う農村経済の不振から今年末のフェスティバル・シーズンの需要は伸び悩みそうだ。
CII-ASCONの調査報告によれば、今年第1四半期(2002/4-6)のCTV国内販売は、サッカー・ワールド・カップの恩恵で40%の伸びを見た。
OnidaのV Chandramouli副社長(マーケッティング&ディストリビューション)は「20%の成長を予想するのは、多少楽観的だが、クリケットの2つのイベントがクッションになり、少なくとも15~16%の成長が望める」と語った。
農村部の需要は、昨年の55万台の売上に50%貢献したものの、14インチCTVに大きく傾斜している。Samtel ColorとHotlineが14インチCTVの大部分を製造しており、旱魃の影響はこれら2社を直撃しそうだ。
それに反してプレミアム・セグメントCTVの多くは都市部の需要に依存しており、同セグメントは旱魃の影響をほとんど受けないものと見られる。従って従来型CTVから完全に手を引き、プレミアム・フラットTVセグメントの約50%のシェアを占めるSonyは、旱魃の影響を免れそうだ。またフラットCTV市場の合計32%のシェアを占めるSamsung,、LG、Philips等も、旱魃の打撃を相殺できるものと見られる。この他、BPL、Onida、Videocon、SansuiもフラットCTV市場にプレゼンスを有するが、そのボリュームはそれほど大きくない。
消費者用電子製品テレビジョン製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and Television Manufacturers Association)のRajeev Karwal会頭は、「今年のCTV販売はクリケット・トーナメントに助けられ、20%の成長が可能」と楽観的見通しを語った。
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