SEAnews 2002-09-17 ArtNo.29725

【ニューデリー】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)はアスパイアー・イニシアチブの下、今年は150クロー(US$3143万)、2005年までに450クロー(US$9178万)の資本費用を削減、恒常的に経済付加価値(EVA:Economic value addition=税引き後の営業利益－資本費用)ポジティブな企業になることを目指している。
インディアン・エクスプレスが9月14日報じたところによると、Tiscoが最近組織したAspire & Improvement Groupを率いるBimlendra Jha主任は同紙に以上の抱負を語った。それによると、指導的なＥＶＡコンサルタント、Stern Stewartの支援も得たアスパイアー・チームは同目標の実現に自信を抱いている。現在仮にＥＶＡポジティブ、即ち株主価値の増殖を達成しようとするなら850クロー(US$1.73億)の税引き利益を計上する必要があるが、450クローの資本費用を削減できれば、400クロー(US$8158万)前後の税引き利益でもＥＶＡポジティブになることができる。
TiscoのB Muthuraman重役(MD)は今年5月に発表した『ビジョン2007』において、3年内に中核ビジネスのＥＶＡをポジティブにする方針を明らかにした。これに伴いTiscoは3年前から実施して来た総合稼働効率(TOP:total operational performance)イニシアチブをマーケッティング部門にも導入、近く資本支出の全面的見直しイニシアチブ“clean chit capital redesigning”も間もなく実行に移す計画だ。
ちなみにTiscoの冷間圧延工場(CRM)は今年8月に生産した6万2000トンの製品中2万7000トンを、自動車メーカー、自動車補助工業、大型家電会社等に直接販売した。同社は月間直接販売量を来年3月以前に4万トンに拡大することを目指している。またTisconやTata Shaktee等の自社ブランド製品の販売を通じ、高付加価値製品の販促を図ると言う。