SEAnews 2002-10-15 ArtNo.29933

【ニューデリー】製造業部門の復調に支えられ2002年8月の工業生産指数(IIP:index of industrial production)は5.7％アップ、昨年同月の3％に比べ顕著に加速した。
インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが12月12日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organis-ation )の発表を引用し伝えたところによると、ＩＩＰの80％の比重を占める製造業部門の8月の成長率は5.9％(3.3%)を記録した(括弧内は昨年同期の数字、以下同様)。また鉱業部門も6.2％(0.6%)と、昨年同月の低迷から目覚ましい復調を見たが、電力部門の成長率は3％(3.7%)と、昨年同月を僅かに下回った。
この結果、今年初5ヶ月(2002/4-8)のＩＩＰ成長率は、昨年同期の2.4％から4.9％に加速した。部門別に見ると、鉱業は7.8％(-1.3%)、製造業は4.7％(2.8%)、電力は4.2％(2.8%)と、何れも昨年同期を上回った。
基本財部門の8月の成長率は3.8％(2.9%)、資本財部門は10％(7.7%)、中間財部門は7.4％(8.4%)と比較的好調だったが、耐久消費財部門は－8.3％(16.2%)と、昨年同月の好調とは対照的な落ち込みを見、消費財部門全体の伸びも7.4％(8.4%)と、昨年同月の伸びを下回った。年初5ヶ月には基本財部門は5.4％(1.6%)、資本財部門は7.4％(-6.6%)、中間財部門は1.7％(2.9%)、消費財部門は6.9％(6.2%)、耐久消費財部門は－5％(10.8%)の伸びを記録した。
また8月には主要17業種中14業種がプラス成長を記録した。機械・設備を除く金属製品／パーツは15.2％と最高の伸び率をマーク、以下運輸機器／部品15.1％、繊維製品(衣服を含む)12.6％、食品12.6％と、二桁成長が記録されたが、木製品／家具は－17.7％、いわゆるその他の製造部門は－5.5％、運輸機器を除く機械・設備は－1.2％と振るわなかった。