SEAnews 2002-11-18 ArtNo.30146

【ニューデリー】Microsoft Corporationは向こう3年間に同社が米国以外で行う非製造業投資としては過去最大の4億米ドルをインドに投資する。これはインドにおけるインフォテック企業の投資としても過去最大のもの。マイクロソフトは最近中国に7億5000万米ドルの投資を行うと発表したが、この内6億5000万米ドルは製造業プロジェクトに投じられる。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月13日報じたところによると、インドを訪れたマイクロソフトのBill Gates会長は12日記者会見し、以上の計画を語った。それによると、4億米ドルは、インドにおける教育、ビジネス協力、ソフトウェアの開発等に投じられる。
アンドラプラデシュ州Hyderabadに設けたIndia Development Centreには向こう3年間に1億米ドルが追加投資され、スタッフは現在の約200人から2005年までに500人に増員される。ゲイツ氏は前回インドを訪問した際には、同センターに5000万米ドルを投資すると発表していた。
マイクロソフトはインドにおける投資に際しては地元企業への出資は考えないが、インド企業の主要な顧客となり、製品のコンポーネントやソフトウェアの検査業務等をアウトソーシングする。またインド・パートナーの技術開発に投資、これらの企業の国際競争力強化を支援する。
向こう1年内にWindows XPやOfficeのヒドゥー語バージョンを発売する他、Windows XPのベンガル語やマラヤーラム語バージョンも開発、マイクロソフト製品のローカル化に力を入れる。
教育／訓練面では、インターネット教育プロジェクト“Shiksha”に2000万米ドルを投資、今後3～5年間に教師8万人と学生350万人に訓練を施す。インド政府が進めるMedia Lab Asiaプロジェクトには100万米ドルを拠出、また州政府と協力して向こう5年間にマイクロソフトＩＴアカデミー10校を設立する他、パートナーが経営するスクール・ラボラトリー2000校を創設する。
地元パートナーと協力し、ラップトップＰＣ機能やパーソナル・デジタルアシスタント機能を備えたワイヤレス・コンピューティング・デバイス“Tablet PC”を今年12月末までにインド市場に投入すると言う。