SEAnews 2002-12-09 ArtNo.30264

【ニューデリー】農業及び農業関連部門はモンスーンが不順だったにも関わらず今会計年度を通じて1％の成長を遂げる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが12月4日報じたところによると、大蔵省の中間経済報告(mid-year economic review)は、以上の見通しを示すとともに、農業部門の改革を促し、同部門の潜在性を一層汲み取るよう求めている。それによると、農産品の輸出を阻害する規制を緩和するとともに、食管／農産品加工／マーケッティング(取り分け先物取引)に関わる既存の法制と政策を徹底的に改める必要がある。また、茶／コーヒー／ゴム／胡椒／薬草等を栽培する農園部門の成長を促進せねばならない。
不順なモンスーンの影響は、灌漑施設が不備な地域に限られており、市場における農産品の充足やカリフ(kharif:初冬収穫作物)の収穫状況から見て、予想された1300万トンの米不足は、統計上の暫定数字だけに終わりそうだ。
報告書は灌漑施設の整備を加速し、先物取引の対象品目を拡大するよう特に強調している。