【チェンナイ】インドのビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO:Business Process Outsourcing)市場は向こう5年間に急成長を遂げ、5500億～7000億米ドルと見積もられる世界ＢＰＯ市場の30～40％のシェアを占める見通しだ。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが1月21日報じたところによると、情報技術(IT)アウトソーシング／ＢＰＯに関する国際コンサルタント、Michael F Corbett氏は、ソフトウェア・サービス会社全国協会(Nasscom:National Association of Software and Service Companies)主催のセミナーの席上、以上の見通しを明らかにした。国際企業の予算に占めるアウトソーシングの比率は、全業種を平均して2002年の30％から、2004年の40％に拡大する見通しで、大手ＩＴ企業の場合は、同比率が50％に達するものと見られる。
アウトソーシングは今世紀における最も壮大な組織的、また産業構造上のシフトで、米国の場合、政府のアウトソーシング、即ち民営化だけで1996－2001年の間に65％成長、4000億米ドルに達した。しかし政府のアウトソーシングは、世界的に民間部門に比べ10年の遅れをとっている。
NasscomのSunil Mehta副会頭によると、米国の銀行／金融サービス／保険産業部門(BFSI)は、ＩＴ業務のインドからのアウトソーシングを通じ、過去4年間に80億米ドル以上のコストを削減した。ＢＦＳＩは現在ＩＴ業務の40％をインドからアウトソーシングしていると言う。