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2003-02-17 ArtNo.30620
◆ガス不足で18社が工場閉鎖の瀬戸際に
【ニューデリー】国営ガス配給会社Gail (India) Limitedがガス供給をストップしたことから、Samtel Color/Parle Biscuits/BPL Display Devices/Kajaria Ceramics/SPL/Hindustan Sanitaryware/Mohan Meakins等の大手企業を含む18社が、デリー周辺に設けた製造施設の操業停止を強いられる瀬戸際に立たされている。
インディアン・エクスプレスが2月14日報じたところによると、NCR Natural Gas Industrial Consumer Association会頭も務めるSPL LtdのNagraj Bothra社長は同紙に以上の消息を語った。それによると、BPL Display DevicesやSurya Processors等、一部の企業は既に操業を停止しており、GAILが早急に供給を再開しない場合、中国からの輸入を検討しているものもいる。
SPL Ltd自身は燃料コストの上昇で、生産削減を強いられている。GAILが2002年7月に突然ガス供給をストップして以来ガス燃料のコストは2倍に跳ね上がった。燃料コストは当初生産コスト全体の14-15%だったが、今では30%に拡大、同社が生産するタイルの価格は、今や中国産輸入セラミック製品の価格を上回っている。
影響を受けている18社には上記企業の他にKajaria Ceramics/Surya Roshni/Surya Processors/Orient Ceramics/Universal Glass/UP Twiga/Rathi Udyog/UP Ceramics and Potteries/Hindustan National Glass/Haryana Sheet Glass/Rathi Super Steelが含まれる。これらの内5社がセラミックや衛生陶器の製造に関わっている。
GAILのProshanto Banerjee会長兼MDによると、これら18社は、フォールバック・ユーザー(非常顧客)だったことから、元々ガスの固定割当を受けておらず、GAILは、早くからこれらの企業に代替供給先を見いだすよう勧告して来た。GAILは最高裁からデリー市に対する圧縮天然ガス(CNG)の供給を拡大するよう命じられた。このため2004年3月以降に再ガス化された液化天然ガス(LNG)のインドに対する供給が拡大するまで、こうした企業に対するガス供給を保証することはできない。しかしGAILはこれら18社に2004年までに再ガス化されたLNGの供給を再開することを通知したと言う。
最近350クロー(US$7237万)を投じて生産施設を拡大したSamtel Colorは、LNGと高速ディーゼル(HSD)の代替供給先を見つける方針を決めた。同社筋によると代替供給先から燃料を調達するようになって以来、燃料コストは3クローから6クロー(US$124万)に倍増したと言う。
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