【ニューデリー】マハラシュトラ州電力局(MSEB:Maharashtra State Electricity Board)の電力料支払い不履行やEnronの経営破綻で、操業停止に追い込まれたDabhol電力事業の共同出資者を務めるGeneral Electric (GE)とBechtelは、Enronが保持するDabhol Power Company (DPC)の65％のシェアを買い取る最後の詰めを進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月19日、インディアン・エクスプレスが同18日報じたところによると、ＤＰＣに各10％出資するＧＥとベクテルは、インド政府に対し、エンロン及びOverseas Private Investment Corporation (OPIC:ﾀﾞﾌﾞﾎｰﾙ･ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄへの融資と保険業務担当)と関係仮契約(LOI:letter of intent)を結んだと通知した。
両社がインド大蔵省に通知したところによれば、ＧＥとベクテルによるエンロン持分買い取りは、エンロンが持分を売却し、Dabholプロジェクトに対する権益を全て手放した後もインド政府が同プロジェクトに対する二次保証を維持することが前提になる。二次保証スキームの下、マハラシュトラ州電力局がＤＰＣに対する支払い義務を1週間以上滞らせた場合には、ＤＰＣは中央保証(Central guarantee)条項に基づき最大1500クロー(US$3.1億)までの支払いを受けられる。しかし既存の二次保証は、エンロンが少なくとも26％の持分を維持することが条件になっている。