SEAnews 2003-02-26 ArtNo.30675

【ニューデリー】インド南部を地盤にする二輪車メーカー、TVS Motor Companyは最大350ｃｃのハイパワー・バイク・セグメントへの進出の他、三輪車や四輪車市場の開拓を計画している。
エコノミック・タイムズが2月22日伝えたところによると、ＴＶＳは三輪車についてはBajaj Auto等の既存プレーヤーと競争することになるが、四輪車に関してはクワドリサイクルと言う新コンセプトを導入、レジャー、ライフスタイル・マーケットの開拓に照準を合わせるもようだ。ＴＶＳのVenu Srinivasan重役(MD)もこの点を確認、乗用車市場に進出する考えのないことを明らかにした。それによると三輪／四輪車市場の開拓は、既存二輪車ビジネスの延長、もしくは多角化と見なしており、今年9月までに投資額や具体的製品を決定する。既存工場の隣接地に新工場を建設する予定だが、投資額は未定と言う。
観測筋は、概して保守的なＴＶＳグループにしては野心的計画だが、既存の製造施設やマーケッティング網を利用できるため、初期投資を大幅に節約できると指摘した。Srinivasan氏もこうした点を配慮したことを確認するとともに、既存の製造施設、エンジニアリング・ケーパビリティー、サプライ・ベース、ディーラー・ネットワークを活用する考えを明らかにした。
三輪車については、従来の自動三輪車のイメージを乗り越え、例えば、ハンドル・バーはステアリング・ホイールに転換、マルチリフレクターヘッドライトを採用、夜間の安全走行を確保する。パワー・バイクに関しては、目下のところRoyal Enfiledがただ1社、BulletやMachismoレーンジの製品を販売しているに過ぎず、参入の余地は大きいと言う。