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2003-03-10 ArtNo.30746
◆中国市場におけるHR製品値下がりが、インド市場に波及も
【ニューデリー】中国市場における熱間圧延(HR)製品の平均価格は過去1週間にトン当たり5~10米ドル下降しており、業界筋は「中国における値下がりは国際価格やインド国内の価格にも追って影響を及ぼす可能性が有る」と指摘している。
ビジネス・スタンダードが3月6日報じたところによると、目下中国におけるトン当たり価格は390~400米ドルで、インド政府筋は「中国向け輸出が譬え現在のレベを保っても、地元鉄鋼会社はマージンの縮小を経験するだろう」と予想した。それによると中国における鉄鋼価格は、国際水準を上回っているため、対中輸出は地元鉄鋼業界に依然として高収益をもたらしているが、マージンは今後下降する見通しと言う。
アナリストによると、中国における値下がりは在庫の急増に伴うもので、中国では多くの投機的購買がなされ、実際の需要を遙かに上回る供給がなされて来た。このため向こう3ヶ月間に中国の鉄鋼需要に調整が生じ、国際価格にもネガティブな影響が波及する恐れがある。今日の国際価格は中国市場のシナリオにより左右されていると言う。
インドは2002年4-12月の間に鉄鋼完成品250万トン(前年同期205万トン)と半完成品25万トン(同20万5000トン)を輸出したが、米国が輸入規制を強化したことから、大部分のインド鉄鋼会社は中国向け輸出の拡大に努めて来た。今日中国は年間3000万トン近い鉄鋼製品を輸入している。
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