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2003-03-12 ArtNo.30761
◆新年度予算、繊維部門への外資誘致に注力
【ムンバイ】アジアの国際化と低い労働コストが、世界的繊維産業革命の火種になり、取り分けインドが重要な役割を演じる可能性が予想されている。
とは言え繊維貿易割当制度が全面的に解除される2005年以降に向け、準備を整えているのは決してインドだけではない。存亡の瀬戸際に立つ米国/欧州の繊維プレヤーは言うまでもなく、世界繊維貿易の両雄、中国とパキスタンを初めとし、バングラデシュ、スリランカ、メキシコ等も臨戦態勢を敷いている。世銀の予想では2010年までに中国の衣料品輸出は375%の成長を遂げ、世界繊維輸出全体の47%以上のシェアを占める見通しだ。
こうした中でインドが、近隣の強力なライバルと伍して世界市場のシェアを競うには、競争力の強化に一層拍車をかけねばならない。インディアン・エクスプレスが3月10日報じたところによると、Kashiram Rana繊維産業相は、先週催された繊維輸出業者との会合の席上、「新年度予算には、無杼織機(shuttleless loom)及びその他の繊維産業機械に対する輸入関税の引き下げ、税制措置を通じた機械設備のコスト引き下げ、繊維産業向上基金(TUF:textiles upgradation fund)下の機械設備の加速減価償却等、一連の思い切った措置が盛り込まれており、これにより衣料/紡織業界に対する投資が拡大する」との見通しを示した。
組織部門のプレーヤーらは、新年度予算案に盛り込まれた措置の影響を見極めるべく、検討を続けており、何時、どのような形で投資が流入するのか、間もなく明らかになる見通しだ。
しかし全インド衣料品輸出/製造業者協会(AIGEMA:All India Garment Exporters and Manufacturers Association)のMadan Jain会頭は、「蔵相は労働政策に関して何ら言及していない。労働集約的な産業の性格上、労働政策の変更を抜きにしては、如何なる施策も効果を期待することはできない」と指摘した。同氏によると、繊維産業に割り当てられた2万5000クロー(US$51.7億)のTUFの内、これまでに利用されたのは4000クロー(US$8.27億)に過ぎず、この点からもインドが世界の繊維産業センターとして浮上する日は、ほど遠いことが窺える。また国内繊維産業は、75%を国内市場に依存しており、輸出比率は極めて小さいと言う。
しかし別の業界筋によると、インド繊維産業の年間売上げは530億米ドルで、内130億米ドルが輸出売上げで占められている。インド繊維産業のために準備されたパイは年率15%の成長が見込まれ、2004年以降には外国直接投資の大挙流入も望めると言う。
繊維産業専門誌“Clothesline”の編集兼発行人を務めるArun Roongta氏は、「新年度予算は繊維産業に対する手厚い奨励措置を提案している」と指摘、繊維産業に対する投資が急増するものと予想した。それによると、新年度予算の提案する諸施策により、法の穴が塞がれることから、未組織部門のプレヤーらは、最早脱税に依存ずることはできなくなり、この種のプレーヤーも今後は厳密に利益マージンを計算せねばならない。それに反して組織部門のプレーヤーらは、安心して投資を拡大、その足場を一層強化するものと見られる。政府は、過去3年間、毎年予算措置を通じ、繊維産業に対する支援を強化して来たと言う。
ちなみに今年初8ヶ月(2002/4-11)のインドの繊維輸出は78億6000万米ドルと、年率11%の成長を見たに過ぎないが、11月に限っては20%の成長が記録されたと言う。
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