SEAnews 2003-03-12 ArtNo.30769

【ムンバイ】乗用車／多用途車(UV)／多目的車(MPV)市場における内外自動車メーカーの勢力地図に変化が生じている。
エコノミック・タイムズが3月10日伝えたところによると、2002年4月以来今年2月までの11ヶ月間にMaruti Udyog Ltd(MUL)／Hindustan Motors／General Motors India(GMI)／Daimler Chrysler等のメーカーは市場シェアを縮小させ、Hyundai Motor India Ltd(HMIL)／Ford India Ltd (FIL)／Honda Siel Cars／Tata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)／Mahindra & Mahindra(M&M)／Toyota Kirloskar Motors Ltd(TKML)／Skoda等のメーカーが、勢力を伸張させた。
ＭＵＬは前年同期の50.7％から46.2％に、Ambassador／Lancerの製造／販売を手がけるHindustan Motorsは3.1％から2.7％に、Daimler Chryslerは0.2％から0.1％に、ＧＭＩは1.2％から1.1％に、それぞれシェアを縮小させた。これに対してHyundaiのシェアは13％から14.8％に、Telcoは12.8％から14.5％に、Ｍ＆Ｍは6.5％から7.2％に、Toyotaは3.8％から4.2％に、Fordは2.1％から2.2％に、Hondaは1.6％から1.8％に、Skodaは0.1％から0.9％に、それぞれシェアを拡大した。
乗用車市場では競争が過熱、マーケットリーダーのＭＵＬは、他社の浸食を受け、過去数ヶ月シェアの縮小を見ている。Hindustan Motorsは過去数ヶ月Lancerの販売が落ち込み、Ambassadorも横ばいだったことからシェアの縮小を見た。米国、日本、欧州、韓国の外国メーカーは、同11ヶ月間に合計62万2000台を販売したが、小型車を持たないプレーヤーは、価格にデリケートな市場でのボリューム・ゲームに有効に対処できず後退を強いられた。ＧＭＩは正にその例で、同社の欧州ポートフォリオはCorsaより小さいモデルを持たないことから、下風に立たされた。このため同社は地元製エンジンを搭載したスポーツ・ユーティリティー車により、新年度は巻き返しを図る構えだ。