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2003-03-14 ArtNo.30776
◆蔵相、肥料値上げ案を全面撤回
【ニューデリー】Jaswant Singh蔵相は11日に催された国会下院本会議の席上、新年度予算案の発表に際して提案した肥料値上げ案を全面的に取り下げる方針を明らかにするとともに、ディーゼル油の値上げは実行する方針を確認した。
シン蔵相は2月28日に新年度予算案を国会に上程した際、尿素、燐酸二アンモニウム(DAP:di-ammonium phosphate)、塩化カリ(MOP:muriate of potash)の50キロ詰め1袋当たり価格をそれぞれ12ルピー、10ルピー、10ルピー引き上げると発表したが、野党ばかりでなく、与党連合内部の強い反発を呼び、与党インド人民党(BJP)のM Venkaiah Naidu議長は、Atal Bihari Vajpayee首相にシン蔵相に対する不満の意を伝えたとされる。
従ってシン蔵相が、政府財政に700クロー(US$1.45億)の重荷を再度負わせることになる値上げ案の取り下げを国会で発表する以前に、舞台裏である種のドラマが演じられたことは想像に難くない。とは言え、値上げ案の全面的取り下げは、エコノミストにも野党陣営にも大きな驚きを持って迎えられた。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが3月12日報じたところによると、シン蔵相は国会本会議の席上、苦悩の色を隠さず、「自分は議員やメディアから“批判に耳を貸さぬ剛直な政治家”と評されているが、首相に、『私はそんなに強情だろうか』、『肥料値上げ問題は一体どう処理したものだろう』と問うたところ、首相は『あなた自身のブラフマン(内心の声)に従いなさい』と回答された。そこで私は内心の声に従うことにした。もし国会がそれを望むなら、それはそうあるべきだ。声を荒げて討議したところで、得るものはほんの僅かである」と言葉を結んだ。しかし野党議員らは満足せず、「肥料は値上げされるのか、されないのか」とさらに追及した。蔵相は、これを受けて「自分は値上げ案を撤回する」と改めて確認した。
値上げ案が撤回されたことに関して、インド肥料協会(FAI:Fertiliser Association of India)のViren Kaushik理事長(director general)は「業界は小幅な値上げを希望した。そうすれば値上げ案を取り下げる必要はなかったはずだ。値上げ案が発表された後、市場には投機的観測が飛び交い、農民は廃案を予想し、肥料の購入を停止した。こんなことは農民にも肥料業界にも利益をもたらさない。また値上げの時機も悪かった。一部の農民はまだ旱魃の痛手から立ち直っていない。政府は値上げを単なる赤字軽減措置と考えるべきではなく、時機も慎重に選ぶべきだった」と指摘した。またデリー・ベースのシンクタンク、経済成長研究所(IEG:Institute of Economic Growth)のDr Ramesh Chand 氏は、「蔵相は農業ロビーの圧力に屈するべきではない。肥料の値上げは決して財政赤字の軽減だけを目指したものではなく、土壌の荒廃を防止することも重要な目的の一つである。尿素の過剰投与は土壌を荒廃させ、公害の原因にもなる。もし政府が農民の損失補填を望むなら、インフラ投資を拡大すべきである」とコメントした。
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