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2003-03-19 ArtNo.30812
◆Nasscom、米ドルの軟化でソフト輸出の成長目標を下方修正
【ニューデリー】ソフトウェア・サービス会社全国協会(Nasscom:National Association of Software and Service Companies)は、ルピーの対米ドル相場が上昇したことから2002-03年のソフトウェア・サービスの輸出成長予測を2~3%ポイント下方修正する方針だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月17日報じたところによると、NasscomのKiran Karnik会頭は同紙に以上の消息を語った。それによると今会計年度の30%の成長目標を設定した際には、1米ドル=50ルピー前後の相場を想定していたが、現在の相場は1米ドル=47.66ルピーになっている。このため輸出の予想成長率も27-28%に下方修正する必要が生じた。過去3四半期の実績もこうした修正が必要なことを示している。ちなみに2001-02年の輸出額は前年比29%増の3万6500クロー(US$75.48億)だった。
しかし、全般的見通しは良好で、深刻な懸念材料は存在しない。次期会計年度の輸出見通しに関しては数週間以内に発表する。
米国ニュージャージー州が公共部門業務のアウトソーシングを規制する法案を立案したことはさして懸念するには及ばない。米国公共部門によるアウトソーシングがインド・ソフト産業の対米輸出全体に占める比率は1%前後に過ぎず、民間部門のアウトソーシングは益々拡大している。
ドイツがインド・ソフトウェア専門家に対するグリーン・カードの発行を停止したことや米国政府がH1Bビザの発行を削減したことの影響も大きくない。H1Bビザの発行は過去数年、大幅に拡大されて来たが、景気の後退で、需要は減退していると言う。
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