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2003-03-31 ArtNo.30886
◆AC各社、予想される猛暑に向けアグレッシブな戦略準備
【ハイデラバード】これまでテレビジョン、冷蔵庫、自動車が大多数の消費者の購入欲の対象とされて来たが、エアコンもこれらに劣らぬ購買対象になりつつある。競争の過熱が昨日の贅沢品を今日の必需品に変え、これまでエアコンをいつか手に入れたい購入対象と見なして来た中流所得層が、今では必要なものと考えるようになりつつある。
エコノミック・タイムズが3月30日伝えたところによれば、インド気象庁(IMD:Indian Meteorological Department)が、今年の夏は1860年以来の記録的猛暑になるとの予報を発したことから、エアコン各社は、このまたとない機会を利用して売上げとシェアを拡大すべく、それぞれ魅力的な金融ファシリティーを準備、臨戦態勢を敷いている。
インド・エアコン市場の規模は1994-95年の23万台から現在の70万台に拡大、今年も全体として5~8%の成長が見込まれている。取り分け7メトロ及び10ミニ・メトロのホーム・マーケットに至っては、50%以上の成長が予想され、業界筋は、仮に40%の普及率が実現されるなら新たに16万の新ユーザーが誕生すると見積もっている。またエアコン価格は、昨年に比べ2~3%下降する見通しだ。
各社の市場シェアはトップ・メーカーでも15%を僅かに上回る程度のため、大部分のプレーヤーがそれぞれの目標とする市場シェアを実現する大きな余地が存在する。こうした中でLGを初めとして、Samsung、Carrier、Voltas、Hitachi等が、それぞれアグレッシブな戦略を展開するものと予想される。
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