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2003-04-25 ArtNo.31037
◆NTPCのLNGターミナル、ペトロネットの計画に脅威
【コーチ】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は、ケララ州Kayamkulamにおける発電所拡張計画を巡り、独自の液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する可能性を検討しており、これが実行されるならPetronetのKochi沖合におけるLNGターミナル計画が深刻な影響を受ける見通しだ。
インディアン・エクスプレスが4月22日、NTPC筋の消息として報じたところによると、7584.5クロー(US$15.68億)を投じて進められるKayamkulam発電所(現在350MW)の第2期工事では、LNGベースの1950MW(メガワット)の発電所が設けられる。ペトロネットのLNGターミナル計画に進捗が見られぬため、NTPCは独自のLNGターミナルもしくは天然ガス・ターミナルを設ける可能性を検討しており、近くコンサルタントを指名する。既に1ダース余りの大手企業が入札意向書(EOI:expressions of interest)を提出しており、コンサルタントは価格入札の募集に先立って事業化調査を実施する。
Cochin Portは、本来ペトロネットのターミナル用に準備されたPuthuvypuの土地をNTPCにオファー、ターミナルを設けるよう求めている。しかしNTPCは、Kayamkulam付近に設ける可能性を検討しており、コストは2000クロー(US$4.14億)を超えるものと見られる。
ペトロネット筋によると、同社のプロジェクトが進捗せぬ最大の理由は、LNGの市場が存在しないこと。NTPCはペトロネットのプロジェクトの主要顧客で、同プロジェクトの成否の鍵を握っている。したがってNTPCが独自のLNGターミナルを設けることになれば、ペトロネットのプロジェクトは、実行不能に陥る。
プロジェクトの成否はまた、ガスの供給を引き受けるRas Gasが、1mmbtu(ミリオン・メトリック・ブリティッシュ・サーマル・ユニット)当たり4.5米ドルのオファー価格を少なくとも3.5米ドルに引き下げるか否かにかかっている。伝えられるところでは、NTPCは2.8~3米ドルを要求しているとされるが、NTPCの要求価格は非現実的と見なされていると言う。
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