【ハイデラバード】インドの情報技術(IT)対応サービス(ITES:IT-enabled services)／ＢＰＯ(business process outsourcing)産業は、低コスト／高品質／スケーラビリティーのコンビネーションを武器にフィリピンや中国等の海外同業者との競争に打ち勝ち、年率65％の成長率を維持することができる。
インディアン・エクスプレスが5月2日報じたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)はこのほど以上の見通しを発表した。それによるとITES-BPO売上げは2001－02年の710億ルピー(US$14.99億)から2002－03年の1170億ルピー(US$24.706億)に拡大した。こうした成長は主に、低コスト、中核コンピテンシーの維持、スタッフ損耗率の抑制等により実現された。2002－03年に200～350％の成長を実現した地元大手ITES-BPOベンダーは、向こう数年間もハイレベルの成長率を維持できる見通しだ。
インドでは、米国や英国に比べ労働コストを70～80％節約できることから、米英を初めとして、諸外国の企業が今後一層インドのITESサービスを利用するものと見られる。2002－03年には同部門の投資額は前年の3億米ドルから8億米ドルに拡大、多国籍企業を中心にキャパシティーの大幅な拡大が図られた。諸外国の中では米国と英国が引き続き圧倒的な市場規模を維持した。世界のITES-BPO市場は2001年の7120億米ドルから2006年の1兆2000億米ドルに年率11％の成長が見込まれると言う。