SEAnews 2003-05-12 ArtNo.31153

【バンガロール】カルナタカ州Bangaloreを拠点にメディア及びコミュニケーション領域のデジタル信号処理システム関連製品の開発を手がけるIttiam Systems India(ISI)は、米国拠点のSilicon Laboratoriesと提携し、有線通信(wireline communication)市場向けSOC (system on chip)の開発に乗り出す。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが5月8日、ISIのSrini Rajam会長兼CEOの発言を引用し報じたところによると、両社の合意に基づきISIは、ソフトウェアと信号処理システム領域の専門知識を提供する。ISIは完全出資子会社Ittiam Semiconductor Private Limited(ISPL)を設立、同子会社を通じて通信関連のSOCデザイン業務を進める。
ISIは現在エンジニア85人から成る研究開発(R&D)チームを擁するが、プロジェクトのスタートに伴い同チームは120人に増員される。成長領域のSOC IP事業は、ＩＳＩの長期戦略の一環で、1年内にマルチプル・コンプレックス・デザインを完成させる。
Global Technology Venturesから取り入れた500万米ドルの資金を元手に2001年1月1日に発足したＩＳＩは、2004年までに4000万米ドルの売上げ実現を目指して来たが、同目標は2007年3月前後に実現できる見通しだ。ＩＳＩは現在、米国／英国／日本／シンガポール／韓国／台湾企業20社ほどにＩＰ製品を提供、ライセンス及びロイヤルティー収入を得ている。目下のところ第2次資金調達は計画していない。
一方、米国テキサス州オースチン拠点のSilicon Laboratoriesは、幅広い用途の高性能複合信号集積回路(mixed signal integrated circuit)の製造マーケッティングを手がけている。