SEAnews 2003-06-09 ArtNo.31321

【コルカタ】石炭鉱業省は5日、Coal India Ltd (CIL)のN.K. Sharma会長兼ＭＤの職務を即時無期限停止する前例のない措置をとった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月6日報じたところによると、石炭鉱業省は同時にLakshmi Chanda同省次官をＣＩＬの臨時会長に指名した。
同措置の理由は明らかにされていないが、消息筋によると、中央情報局(CBI:Central Bureau Intelligence)がSharma氏の汚職容疑に関する捜査を進めている。Sharma氏の職務停止に関する方針は、4日夜行われたKaria Munda石炭鉱業相とAtal Bihari Vajpayee首相との会談後下されたもので、石炭工業省が提出したレポートにはSharma氏に関わる少なくとも5件のケースが列挙されていたとされる。
石炭鉱業省筋によると、Sharma氏はそのポストを利用し、入札の審査も行わずに某外国企業とタイアップしたHeavy Engineering Corporation (HEC)からある種の機械設備を購入したとされる。とは言えＨＥＣは最低価格をオファーしていたと言う。
Sharma氏はまた、政府の購買政策を無視し、公共部門のサプライヤーにダンプカーの納入契約を民間の某企業とシェアするよう強要した。既存の入札規則の下、仮に公共部門企業の入札価格と一番札との価格差が10％以内であれば、公共部門企業が契約を獲得できることになっている。この他、Sharma氏は石炭の売買に際しても同様の規則違反を犯したとされる。