SEAnews 2003-06-27 ArtNo.31440

【ニューデリー】中核インフラ産業6業種(原油/石油精製/石炭/電力/ｾﾒﾝﾄ/鉄鋼完成品)の5月の成長率は石油部門の不振に祟られ4％と、昨年同月の5.6％を下回り、前月の3.9％に続き、2ヶ月連続不振な伸びを記録した。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが6月25日、商工省の発表を引用し報じたところによると、年初2ヶ月(2003/4-5)の中核インフラ部門の成長率も4％と、昨年同期の5.8％を下回った。
5月の原油生産の伸びは－5.1％と、昨年同月の9.1％とは対照的な落ち込みを記録、石油精製も－0.1％と、昨年同月の8.0％の伸びから、著しい後退を見た。セメント生産は7.8％の成長を記録したものの昨年同月の9.7％の伸びには及ばなかった。しかし電力生産の成長率は5％と、昨年同月の1.8％を上回った。石炭生産の伸びは3.5％と低調だったが、昨年同月の3.2％を僅かに上回った。鉄鋼完成品の成長率は健全な7.2％をマークしたが、昨年同月の8.7％を下回った。
年初2ヶ月の原油生産の伸びは－3.6％(5.9%)、石油精製は3.2％(8.3%)、石炭は3.3％(4.7%)、電力は3.5％(3.4%)、セメントは2.6％(10.1%)、鉄鋼完成品は9.2％(7.7%)と、電力と鉄鋼を除き、何れも昨年同期の伸び(括弧内の数字)を下回った。