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2003-07-23 ArtNo.31608
◆JPCアナリスト、鉄鋼市場の先行きに警鐘
【ニューデリー】強い輸出需要と高い国内価格に支えられ、破産に貧していた鉄鋼会社さえ黒字を回復している。鉄鋼業界は活況を謳歌し、最良の日はこれからと、強気だ。確かにそう信じる理由は有るが、こと国内に関しては、何もかも良好と言う訳ではない。
鉄鋼省Joint Plant Committee経済調査部主任エコノミストAS Firoz氏は、インディアン・エクスプレスが7月21日に掲載したコラムにおいて以上のように警鐘した。
Firoz氏によると、今会計年度第1四半期(2003/4-6)の鉄鋼消費の伸びは2%を割り込み、昨年の6%の伸びから大幅な鈍化を見た。昨年の国内総生産(GDP)は、農業生産の3.2%の落ち込みに祟られ、4.3%にとどまったが、工業部門は6%、サービス部門は7.1%の成長を見た。鉄鋼産業が大きく依存する建設部門は昨年7.2%の成長を記録した。
インド経済監視センター(CMIE:Centre for Monitoring Indian Economy)の今年のGDP成長予測を見てみると、今年の農業生産は7.5%の成長が見込まれ、サービス部門も7%の成長を維持、加えて輸出の好調が持続するため、GDP成長率は6.5%に回復すると予想されている。しかし工業部門の伸びは5%に減速、中でも、製造業は昨年の6.1%から4.5%に、建設業も昨年の7.2%から6.7%に、何れも鈍化が見込まれている。
こうした数字は、鉄鋼産業が基盤とする国内産業の状況が極めて不透明なことを物語っている。自動車産業は活況が見込まれるが、耐久消費財部門は問題に直面しそうだ。資本財部門の需要は大きいものの、その大きな部分は輸入品により満たされるものと見られる。したがって個々の成長部門は必ずしも鉄鋼産業の成長を牽引するとは限らない。建設部門の鋼材需要は確かに強力だが、条鋼製品に偏っている。鋼板価格は輸出需要に大きく依存している。鉄鋼輸出は、比較の対象となる昨年の実績が極めて高いにも関わらず、成長の持続が予想されている。昨年は、ほとんどあらゆる種類の鋼材輸出が拡大、通年で450万トン以上に達した。
こうした中で保護貿易主義の台頭が懸念されるものの、世界市場は大きく、機会は各地に存在する。インド鉄鋼業界がその価格面の強みを梃子に市場開拓に努めるなら、ここかしこで被る保護主義の圧力を埋め合わすこともできそうだ。こうした中で鉄鋼業界は、国内市場に照準を合わせ、やはり価格面の強みを利用し、需要の一層軟化や非鉄代替品が跳梁するような事態を回避する必要があると言う。
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