【ニューデリー】昨年のモンスーンが過去30年来最悪のものだったとすれば、今年のモンスーンは現在までのところ1988年以来最良ものと言える。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月7日報じたところによると、今年のモンスーン(7-9月)前半の全国平均降雨量は491.6ｍｍと、長期平均(LPA:long period average)453.3ｍｍを8.45％上回っている。それに反して昨年同期の全国平均降雨量は329.8ｍｍと、ほとんど長期平均を30％下回った。また今年6－7月の間については、全国36の中気象管区中32中気象管区が例年並みかそれ以上の降雨に恵まれており、昨年同期の僅か10管区を遙かに上回っている。またこれまでに降雨データが出揃った全国502の小気象管区中357、従って全体の71％が例年並みかそれ以上の降雨に恵まれている。昨年同期には対照的に75％の小気象管区が不十分(deficient:通常の降雨量を20－60％下回る)もしくは欠乏(scanty:通常の降雨量を60％以上下回る)状態だった。
しかし同紙が8月5日報じたところによると、ケララ州における降雨量は平常値を27％下回る不十分な状態が続いている。昨年、全国平均の－19％を遙かに凌ぐ－35％の不順な雨期に悩まされた後だけに、同州の農民の受ける打撃は深刻と言う。