NNNNNNNNNNNNNNNN
SEAnews SEA Research, BLK 758 Yishun Street 72 #09-444 Singapore 760758
India Front Line Report
SEAnews Issue:monthly
tel:65-87221054
NNNNNNNNNNNNNNN
2003-08-15 ArtNo.31761
◆インド、中国に勝るTV/冷蔵庫の低コスト製造拠点に
【ニューデリー】ルピーの対米ドル相場が強化し、輸入コンポーネントのコストが下降する中、インドは中国を凌ぐ世界で最も低コストなテレビジョン(TV)/冷蔵庫の製造拠点として浮上した。
ビジネス・スタンダードが8月13日伝えたところによると、OnidaブランドTVの製造を手がけるMirc ElectronicsのGulu Mirchandani会長兼MDは、「インドは輸入部品のハイコストに祟られ、中国に遅れをとって来たが、ルピーが強化したお陰で、今や世界最低コストの製造拠点になった」と語った。地元の主要な家電会社VideoconのVN Dhoot会長兼MDも「21インチ・テレビジョンの輸出価格は68米ドルで、中国の76米ドルを下回る」と指摘した。
インド電子産業は、TVコストの20%を占める集積回路(IC)を輸入に依存している。またテレビジョン・コストの60%を占めるブラウン管にも多くの輸入部品が用いられている。このためルピーの強化はインドのTVメーカーに幸いしたようだ。
しかし地場大手家電会社BPLのAjit Nambiar会長は、「インドのメーカーが中国の同業者と価格面で競争するには、なお長い道のりを要する」と語った。同氏によると。中国は年間2000万台のTVを生産しているが、インドにおける年産量は600万台に過ぎない。もし同じ品質の製品を比較するなら、中国の価格がインドを下回ると言う。
Whirlpool of IndiaのRaj Jain重役(MD)も「ロー・エンド冷蔵庫セグメントでは、インドは中国と対等、もしくはそれ以上の競争力を有する。例えば、170リッターの直冷式冷蔵庫のインドにおけるコストは100米ドルで、中国におけるコストを数ドル下回る。しかし輸入コンポーネントのコストは価格の5%前後に過ぎず、ルピー強化の恩恵は大きくない。インドは価格面ではまだまだ中国に及ばない」と指摘した。
LG IndiaのSanjay Arora生産主任は「過去数ヶ月の為替相場は、確かにインドのTVメーカーに恩恵を与えた。しかしスチールや銅価格の上昇が冷蔵庫市場を冷え込ませる恐れがある」と警鐘した。
冷蔵庫エアコン製造業者協会(RAMA:Refrigerator and Airconditioner Manufacturers Association)幹部によると、月収3000ルピー以下の最低所得層や3000~5000ルピーの低所得層にとって冷蔵庫価格は月収の2.3~6.2倍にのぼる。このため最低所得層における普及率は1%、低所得層のそれは26%に過ぎない。中国では冷蔵庫のコストは一般に月収の1.2-2倍で、このため普及率は最低所得層で72%、低所得層で84%に達している。したがって冷蔵庫の価格は最低所得層月収の1-2倍が理想的と言う。
[Your Comments / Unsubscribe]/[您的意见/退订]/[ご意見/配信停止]
Please do not directly reply to the e-mail address which is used for delivering the newsletter.
请别用递送新闻的邮件地址而直接回信。
メールをお届けした送信専用アドレスには返信しないで下さい。
SEAnews 掲載記事の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 SEAnews® All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.