SEAnews 2003-09-01 ArtNo.31872

【ムンバイ】Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)の民営化に反対する同社従業員は先週金曜(8/29)、ハンストを行いReliance Industries (RIL)のチームがデュー・ディリジェンスのためマハラシュトラ州Mumbai近郊Mahulの製油所を視察するのを阻止した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが8月29／30日伝えたところによると、民営化に反対する石油労働者同盟(Petroleum Employees Union)を初めとする13組合により組織された連合会議(United Forum)の支援を得たＨＰＣＬ従業員は、示威運動を行うと共に製油所ゲート前でハンガー・ストライキを行いＲＩＬチームの視察を妨害した。
ＨＰＣＬ幹部によると、組合側はこれまでＲＩＬチームの視察を受け入れる姿勢を見せており、実際、この日デュー・ディリジェンスがスタートした際もDelhi、Chennai、Haryanaでは、問題は発生しなかった。しかしムンバイでは一部の反対派が実力行使に踏み切った。ＨＰＣＬ経営陣は依然として組合側と話し合いを進めていると言う。
国会の承認を経ずにＨＰＣＬ民営化に踏み切った政府の措置を最高裁が今日(9/1)審理することになっており、Ram Naik石油相は、同案件に対する最高裁の裁定が下るまでデュー・ディリジェンスを延期する意向を表明していた。しかしＲＩＬはこの日予定通りＨＰＣＬ製油所の視察を実施した。
ＨＰＣＬの34.01％の政府持分入札には、ＲＩＬの他、British Petroleum、Kuwait Petroleum、Petronas of Malaysia、Shell-Saudi Aramco combine、Essar Oilが応札を予定している。