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	2003-10-29 ArtNo.32210 
	◆RIL、国営石油とのマーケッティング委託契約の延長希望 
	【ニューデリー】Reliance Industries Ltd(RIL)は、グジャラート州Jamnagar製油所で生産した年間1300万トンの石油製品のマーケッティングを国営石油会社4社に委ねる契約を2年延長することを希望している。 
  エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーは10月24/28日、以上の消息を報じるとともに、「RILは目下独自の石油製品小売り網構築を図っていることから、契約の1年延長を求める」との石油天然ガス省筋の観測も伝えている。同筋によるとRILは、公共部門の石油精製小売会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)の政府持ち分買収を計画する一方、独自の小売り網構築を図っている。 
  しかしRILがマーケッティング委託契約の2年延長を求めるなら、企業間の摩擦が生じる恐れがある。公共部門石油会社は、民間最大の石油精製会社の便宜を図るために、長期にわたりそれ自身を拘束する契約を結ぶことを望まないものと見られる。 
  国営石油会社4社-IndianOil Corporation(IOC)/Bharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)/HPCL/IBP Co-は1年に及ぶハイボルテージの交渉の末、価格統制が撤廃された2002年4月1日の僅か3日前にRILとの間で現行のマーケッティング契約に調印した経緯がある。その契約も来年3月末に期限が切れる。 
  市場観測筋は、RILがマーケッティング契約の2年延長を求めるのは、それ自身の小売りネットワーク構築が遅延したり、公共部門石油会社民営化入札が不首尾に終わった際の安全ネットと見ている。現行契約の下では、IOCが750万トン、BPCLとHPCLが残りのマーケッティングを引き受けている。 
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