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2003-11-26 ArtNo.32391
◆超大型タンカー用船料急騰で石油製品価格上昇も
【ムンバイ】超大型タンカー(VLCC)の1日当たり平均チャーター料が先週3万5000米ドルから12万米ドルに急騰したことから、インド国内の石油製品価格も上昇するものと予想されている。
エコノミック・タイムズが11月23日伝えたところによると、Reliance Industries Ltd(RIL)とIndian Oil Corporation(IOC)のVLCC依存率が極めて高いこともあって、インドの輸入原油の80%余りがVLCCを使用している。現在ガソリン価格はリッター当たり37ルピー、ディーゼル油は同26ルピー前後を推移している。
業界筋によると、インドは月間VLCC10隻前後の原油を輸入しており、原油価格そのものも1バレル27-28米ドルに値上がりしていることから、ガソリン価格は心理的上限と見なされている40ルピーを突破する可能性が有る。
今日ワールド・スケール(WS:Worldwide Tanker Nomimal Freight Scale)100は原油1トン当たり4米ドルに相当するが、過去1ヶ月間にWSレートは80から180-195にジャンプした。つまり当初の原油1トン当たり3.2米ドルから6.5米ドル前後に値上がりしたことになる。
インドは大部分の原油を中東と西アジアから調達している。クウェートのMina-Al-Ahmadiからインド西海岸までの航海日数は3-4日、ナイジェリアのBonnyからインドまでのそれは23日を要する。20万重量トンのVLCCは200万バレルの原油を積載できるが、IOCはDynacom所有のVLCCを1日当たり12万5000ドル(WS197)でチャーター、クウェートから輸入した原油を11月25日に陸揚げする。同用船契約は海運省傘下のTranschartによりアレンジされたが、同チャーター料は同期間のものとしては世界最高とされる。10月に結ばれたチャーター契約の1日1トン当たり2万1000米ドルに比べ、すさまじい値上がり幅と言える。
過去2-3年の用船料は、1日1トン当たり2万-7万米ドルで、IOCとRILはコスト優位を享受して来た。過去3年間の1日1トン当たり用船料の推移を見ると2003年3月に7万米ドルのピークに達した後下降線を辿り、2003年7月には1万9000米ドルまで落ち込んだ。今年3月のピーク価格も突破した最近の値上がりの背景には、西側諸国の冬季需要に、中東・湾岸地域におけるVLCCの供給逼迫が重なったことが挙げられる。
業界観測筋によれば、VLCC用船料は現在のピークから多少軟化することは有っても、ハイレベルが暫く持続し、石油製品価格に影響を及ぼすものと見られる。
とは言えインドにおける唯一のVLCCオーナー、GE Shippingはこの機に乗じスポット市場で莫大な利益を上げるものと見られる。GE Shippingは先月中古VLCC“Vasant J Sheth”の引き渡しを受けており、同タンカーは目下ペルシャ湾で原油を積み込んでいるものと見られる。Shipping Corporation of India (SCI)はHyundaiにVLCCを発注しており、Mercator Linesも中古VLCCのソーシングを図っているようだ。
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