SEAnews 2003-12-24 ArtNo.32585

【ニューデリー】インドのサービス産業は1990－2001年の間に中国の年間平均8.9％に次ぐ世界的にも2番目の7.9％の高成長を記録した。
エコノミック・タイムズが12月20日伝えたところによると、インド・サービス産業のこうした成長率は英国及び米国の2倍で、東アジア諸国のそれも上回っている。またインドの成長が加速しているのに対し、中国の成長は鈍化傾向を見せているため、遠からず中国の成長を追い越すことも予想される。
1980－90年代のインド・サービス産業の平均成長率は6.9％で、次の10年間にはさらに1％ポイント加速した。サービス産業は既にインド国内総生産(GDP)のほぼ半ばを占めており、また1990－2001年の間に農業生産が下降したことを配慮すれば、こうした高度成長は特筆に値する。
農業部門はインド国民の約70％に雇用機会を提供、国内需要の大きな部分に貢献、インド経済の中核を成している。2002－03年には世界経済が不振に陥り、国内農業生産も不順な雨期の影響で3％のマイナス成長に陥った。しかしサービス産業は依然として6.7％の成長を達成した。
サービス産業の2000－01年の生産高は58万6190クローと、ＧＤＰ全体の49％を占め、2002－03年の同比率は51％に達した｡
今会計年度に関しては、世界的な景気の復調がまだ目にされなかった第1四半期に7.6％の成長を記録しており、通年では一層の伸びが望める。取り分け貿易・運輸・通信部門は第1四半期に既に9.6％の成長を記録したと言う｡