SEAnews 2004-01-07 ArtNo.32597

【チェンナイ】年商5400万米ドルの情報技術(IT)ソリューション･プロバイダー、ICICI Infotechは、サービス会社から製品会社に急速に変身を遂げつつある。
エコノミック･タイムズが1月2日報じたところによると、Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)傘下ICICI Infotechの製品ビジネスは目下同社売上げの約25％を占めているが、来年末までに同比率は40％に拡大する見通しだ｡ICICI InfotechのHari Padmanabhan社長兼常務取締役(ED)は同紙に以上の消息を語った｡
市場調査会社ＩＤＣの報告によると、法人リソース管理(ERP)ソリューション“Orion”／保険業ソリューション“Premia”／銀行業ソリューション“Vertical B”／消費者金融ソリューション“Triton”の4製品を保持するICICI Infotechは、中東／北アフリカのほとんどの国においてトップ5に列し、取り分け中東・北アフリカ地域第2の市場アラブ首長国連邦では、Oracle、JD Edwardsに次ぐナンバー・スリーのＥＲＰプレヤーになっている。
Padmanabhan氏によると、中東は米国や欧州とは異なり、製品需要がサービス需要を遙かに上回っている。また一点集中の市場戦略が奏功、同社は強固なプレゼンスを築くことができた。全世界の全てのベンダーが中東市場の開拓に鎬を削っているが、同社は中等クラスの企業に照準を合わせ市場開拓を図っている。
ICICI Infotechは世界の他の地域でも同様の成果を上げるべく目下ＥＲＰ製品のアップグレードに取り組んでいる。近く発売されるOrion10は製薬／化学／自動車／小売／流通／セメント／エンジニアリング等垂直型産業のニーズに応じられるよう機能が補強される。
ICICI Infotechは最近、バンコク証券取引所上場のFinansaと、100万米ドル相当の銀行アプリケーション納入・据え付け契約を結んだ｡また同社の保険ソリューションはOriental Insuranceにより採用されたと言う。