SEAnews 2004-01-26 ArtNo.32698

【コインバトール】過去12ヶ月にわたり急騰して来た銑鉄が、昨年12月から今年1月の間に一段と値上がりしたため、鋳造業界に深刻なショックを与えている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月21日報じたところによると、インプット･コストの急騰に耐えられぬ少なからぬ業者が過去1ヶ月にわたり休業を強いられており、業界は前途に対する不安を高めている。こうした中で、南インド工学製造業者協会(SIEMA:Southern India Engineering Manufacturers' Association)は、値上げ準則を設けるよう提案した｡
銑鉄の陸揚げ価格は2003年1月のトン当たり1万300ルピーから同年12月の1万5750ルピーに82％アップした｡そして1月14日以降、さらにトン当たり2700－3000ルピー上昇、1万8750ルピーに達した｡
ＳＩＥＭＡのG. Rajendran会頭は、「最近発表されたミニ予算で一般炭(steam coal)関税の5％引き下げと輸入石炭に対する特別付加税の撤廃が発表されたにも関わらず、鉄鋼メーカーはカルテルを組織、従属する製造業者を蔑ろにし、理由なく値上げを行った」と非難した。大部分の工学産業の鋳造部品需要に応じている400社前後の地元鋳造業界は、2002－03年になって初めて長引く不況から立ち直る気配を見せたものの、再度苦境に陥っている。当地域の工学部門の輸出売上げは1400クロー(US$3.076億)にのぼるが、インプット･コストの前例のない上昇で、こうした外貨収入にも影響が出る見通しと言う。