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2004-01-26 ArtNo.32699
◆カー・メーカー、為替変動で関税引き下げ効果消失
【ニューデリー】コンポーネントの輸入比率の高いカー・メーカーは、最高関税率の5%ポイント引き下げで最大の恩恵を享受できるものと予想されたが、円/ユーロ/ウォン相場の強化で、関税引き下げ効果は消失したようだ。
エコノミック・タイムズが1月21日伝えたところによると、Skoda/DaimlerChrysler/Maruti/Hyundai等のメーカーは、為替相場の変動により深刻な打撃を受けている。DaimlerChrysler Indiaのカレンダー・イヤー2003年の販売台数は前年比30%アップ、営業額も前年の320クローから434クロー(US$9534万)に拡大したが純益は前年の38クローから34クロー(US$747万)に下降した。同社のHelmut Petri会長は「ユーロの対ルピー相場は過去3年間に30%強化、為替変動の打撃は深刻」とコメントした。ユーロの対ルピー相場は過去12ヶ月間だけで20%強化、円の対米ドル相場は125円から106円に上昇した。
Hyundai Motor IndiaのBVR Subbu社長は「円、ユーロ、ウォンは2003年に揃って値上がり、円は8-10%、ユーロは20%、ウォンは6%強化した。したがって関税引き下げの効果は、多少に関わらず弱められる。Hyundaiについて言えば、鋼材の輸入を除外すれば、関税の引き下げは1.8-2.2%のポジティブな影響が見込める。しかし輸入鋼材の値上がりを配慮するなら、その効果はゼロ」と語った。
Maruti Udyog Ltd(MUL)は、コンポーネント輸入に際しては円の対ルピー相場の強化に悩まされ、完成品の輸出に際してはルピーの対米ドル相場強化に悩まされている。MULのJagdish Khattar重役(MD)は「円の強化はボトムラインに影響を及ぼしている。MULの地元部品使用率は高いが、依然として一部の部品を輸入しており、輸入ボリュームが大きいことから、影響も大きい」と指摘した。ルピーの対米ドル相場は10%強化したが、円の対米ドル相場は20%強化した。従って影響はニュートラルにはならない。実際完成車として輸入しているGrand Vitaraについては値上げを検討している。しかしまだ最終方針は決めていないと言う。
限られたボリューム市場のプレーヤー、Skodaに関しては影響はさらに深刻だ。Skoda IndiaのImran Hassen重役(MD)によると、「我々は当初1米ドル=128乃至130ユーロまでは、為替相場の変動を吸収できると、見積もったが、現在の相場は既に同レベルに達している。したがってこの先、いつまで値上げせずにいられるか見通しは立たない」と語った。
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