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2004-02-06 ArtNo.32752
◆S&P、インドの信用格付けアップ示唆
【ムンバイ】国際信用格付会社Standard & Poor(S&P)は、インド政府がこのほど国会に上程した暫定予算案に触れ、「政府が経済改革を続けるならインドの信用格付けは改善するだろう」とコメントした。
エコノミック・タイムズが2月5日伝えたところによると、S&Pは、これまでインドの外貨建て借款をジャンクと評価して来たが、このほどその見通しをネガティブからステーブルに改めるとともに、以上のコメントを行った。
同社によると、改革には財政の健全化が含まれねばならず、経済成長を維持するため赤字を軽減し、構造改革を加速せねばならない。ミニ予算案は近く予定される総選挙と経済成長を念頭に評価すべきである。インド政府は財政悪化を抑制する上で断固とした決断を示すとともに、国内総生産(GDP)の野心的な成長目標を掲げている。選挙目当ての税制優遇措置が発表されたものの、赤字が縮小される見通しは、これまで以上に明るい。
S&Pのインドに対する信用格付けは、政府の財政赤字がGDPの9%を超える中で、高い公共部門の負債と財政の硬直性により影響を受けて来た。しかし2004年予算赤字のGDPに対する比率は4.8%と、2003年の5.4%から縮小、2005年のそれはさらに4.4%に下降すると予想されている。以上の目標を実現するため税収の17.4%アップと、歳出の3.5%削減が目指されている。
S&Pは、この点に関して「選挙を前にして財政引き締め政策が後退しなかったのは、明るい兆候」と評価している。
インドの外貨建て借り入れのS&P格付けはBB、見通しはステーブル、ルピー建て借り入れの格付けはBB+、見通しはネガティブと評価されている。
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