SEAnews 2004-02-25 ArtNo.32879

【ニューデリー】インド・エアコン市場におけるプレゼンス強化を目指す韓国系耐久消費財大手LG Electronics India Pvt Ltd(LGEI)は、製品ポートフォリオを積極的に拡大するとともに、商業用エアコン市場の開拓に一層力を入れる計画だ｡
エコノミック・タイムズが2月22日報じたところによると、ＬＧＥＩは今年40種類以上のエアコン新製品を発売する予定だが、この内30種類はルーム・エアコン・セグメントに属し、残りは商業用エアコン。これらのいくつかは既に発売されており、残りも間もなく市場に投入される。
日本のエアコン・ジャーナルJARNによれば、ＬＧは2003年のエアコン販売で、2位にほぼ2倍の差をつけトップの座を占め、世界のルーム・エアコン市場をリードしているが、ＬＧＥＩはインドで同じサクセス・ストーリーを再演した。
ＬＧＥＩのカントリー・ヘッド(ｾｰﾙｽ&ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)、Salil Kapoor氏によると、ルーム・エアコン市場で一層の成長を実現する余地は少なく、新たな成長領域を開拓する必要がある。インドの商用エアコン市場におけるＬＧＥＩのプレゼンスはなお限られたものにとどまっている。昨年ＬＧＥＩは商用エアコン7モデルを発売したが、今年は20モデルを紹介する。これにより商用エアコンのエアコン販売全体に対するシェアは7％から15％に拡大する見通しだ｡
スプリット・エアコンの販売は前年の3万1000台から2003年の7万台に125％の成長を遂げ、エアコン売上げ全体の30％に貢献した｡同貢献率は今年は40％に拡大する見通しで、ＬＧＥＩはスプリット・セグメントにも照準を合わせている。
ＬＧＥＩは、インド市場におけるニュー・コンセプト、ホット及びコールド・エアコンの販促にも力を入れる。
ＬＧＥＩは、フランチャイズ店等、全国に展開するトレード・パートナーの技術向上を支援、またコール・センターを通じ顧客サービスの充実を図る。この他、エアコン・アカデミー・ネットワークの構築を進め、国際的に認められた訓練プログラムをインドに紹介する。顧客の満足度は新スラスト・エリアで、セールス・キャンペーンの標語も『ヘルス』から『ハピネス・イン・エブリ・ブレドゥス』に近く変更する。
こうした努力により今年のエアコン部門売上げは昨年の500クロー(US$1.1億)から850クロー(US$1.87億)に拡大する見通しと言う。