SEAnews 2004-03-05 ArtNo.32936

【コルカタ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は3月1日から鋼板と条鋼の価格をトン当たり2500－3000ルピー引き上げた｡
エコノミック・タイムズが3月3日報じたところによると、値上げ幅は希望標準小売価格(basic list prices)の10％に相当する。
Tiscoスポークスマンは、同紙の質問に対し「Tiscoは政府が指示した価格水準の範囲内で営業することを約束しており、新価格はこうした範囲に収まっている。加えて同社の製品の70％は長期契約に基づいて販売されており、この種の取引価格は契約期間中は変更されない」と文書で回答した。
Steel Authority of India (SAIL)やRashtriya Ispat Nigam (RINL)等の国営企業は、政府の勧告に従い目下のところ2月の価格水準を維持している。とは言えＳＡＩＬは同社が準備した3月の値上げ計画について鉄鋼省と話し合いを続けているようだ。ＳＡＩＬの価格は、トン当たり3万3000ルピーの輸入鋼材の陸揚げ価格を5000ルピーほど下回っていると言う。
政府の勧告に先立って2月半ばに熱間圧延(HR)コイルのトン当たり価格を4000ルピー引き上げたEssar Steelのスポークスマンは、「消費税値下げの恩恵は全て顧客に還元する」と語った｡
しかし2月半ばに値上げを見送ったIspatは、3月中に値上げを実行する可能性が有ると言う。