【ニューデリー】インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)は3日、熱間圧延(HR)コイル価格をトン当たり1500－2000ルピー値下げし、消費税減税の恩恵を顧客に還元すると発表した｡
ビジネス・スタンダードが3月4日報じたところでは、B K Tripathy鉄鋼相は3日早朝鉄鋼業界代表と会談、ＨＲコイル価格をトン当たり4000ルピー、条鋼価格を同1000－1400ルピー引き下げるよう求めた。
Essar Steel Ltd(ESL)／Ispat Industries Ltd(IIL)／Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)／Steel Authority of India Ltd(SAIL)／Jindal Vijaynagar Steel Ltd(JVSL)から成るＩＳＡは、鉄鋼相との会談後、ＨＲコイル価格をトン当たり1500－2000ルピー値下げする方針を発表した｡
一方、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが3月4日、ＥＳＬのPrashant Ruia取締役のＰＴＩ通信に対する談話等を引用し伝えたところによると、ＩＳＡは3日早朝会合し、ＨＲコイルのトン当たり価格を4000ルピー引き下げることで合意した｡
Ruia氏によると、トン当たり2000ルピーの値下げは、消費税率の16％から8％への引き下げを消費業界に還元するものだが、残りの2000ルピーの値下げは、鉄鋼メーカー自らが負担せねばならないと言う。
これにより建設部門等の鋼材消費部門は一息つけるかとの質問に、鉄鋼メーカー筋は「建設部門は条鋼を主に使用しており、この種の製品の価格は各鉄鋼メーカーの判断に委ねられる」と語った｡