SEAnews 2004-04-05 ArtNo.33133

【ニューデリー】国営Steel Authority of India (SAIL)の2003－04年の販売可能な鉄鋼製品(saleable steel)生産量は前年比6％増の1100万トンと、過去最高をマーク、また前年を7％上回る1080万トンを国内市場で販売した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが4月1日伝えたところによると、通年の熔銑(hot metal)生産量は1290万トン、粗鋼は1210万トン、4つの傘下総合プラントの平均稼働率は105％を記録した。各種付加価値製品の生産も、鋼板(plates)は前年比24％、レールは同5％、冷間圧延無方向性(CRNO:cold-rolled non-oriented)スチールは同10％、亜鉛メッキ製品は同11％、鋼線(wire rod)は同6％、それぞれ増加した｡
輸出は前年の86万トンから116万トンに36％アップ、輸出品の45％は鋼片(billets)、30％は鋼板(plates)、20％弱は熱間圧延コイル(HRC)、5％はその他の製品で占められた｡輸出先には、韓国、日本、南アジア地域協力連合(SAARC)諸国、中国、台湾、ASEAN、欧州諸国が含まれ､ミャンマー、中国、韓国が主要輸出先として浮上した｡しかし今年(2004-05)は輸出を50万トン削減、国内供給を拡大する方針だ。その実、2003－04年度当初3四半期の輸出は前年同期比68％増加したものの、第4四半期には既に前年同期比12％の落ち込みを見ていた｡ＳＡＩＬスポークスマンによると、輸出は同社生産の10％に満たず､今後は国内市場の開拓に照準を合わせる。国内市場は2004－05年には6－7％の成長が見込まれると言う。
前年に約8500クロー(US$19.426億)存在した負債も4500クロー(US$10.28億)ほど減少、この結果利子負担が400クロー(US$9142万)余り軽減した｡雇用総数も依願退職や年次退職を通じ約5000人削減された。