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2004-05-21 ArtNo.33414
◆新首相、インドの世紀実現とヒト重視の改革を優先
【ニューデリー】新政権の優先課題は『21世紀はインドの世紀』と言うRajiv Gandhi元首相のビジョンを実現し、人的要素を重視する経済改革モデルを実行すること。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが5月20日伝えたところによると、A.P.J. Abdul Kalam大統領から次期政権の首班に指名されたManmohan Singh氏は大統領との15分間の会談後、マスコミに以上の考えを語った。それによると新政府はマクロ経済政策に対し責任を負うため投資家がパニックに陥る必要は全くない。
シン氏とともに大統領と会談したSonia Gandhi女史は「自分は大きな圧力を受けたが、全ては終わり、今はとっても満足している。インドはマンモハン・シンの下で平和を享受できると思う」と語った。
シン氏は19日夕刻、国会セントラル・ホールで国民会議派メンバーにより上下両院国民会議派議員のリーダー、そして次期首相候補に選出された後、「ソニア・ガンディは私のリーダーであり、私はソニアの代理人になることは望まない。また誰もソニア・ガンディの代理を務めることはできない」と、自身とソニア女史との関係を明確にするとともに、「ソニアは、自由を求める闘争の中で生まれた高度な理想主義を擁護するため、希に見る犠牲的精神を発揮した。『有り難う』などと言う言葉では、決して表現することはできず、私は何らかのより十分な感謝の気持ちを表明せなばならない」と付言した。
同氏によれば、新政府は社会・経済開発を促進する。農業、雇用、そして均衡のとれた開発に照準を合わせ、全世界と国民に貧しいもの、虐げられたものにも開発に参加する機会を提供する経済開発のモデルを示す。
新政府は健全な資本市場の重要性を認識しており、パニックに陥る理由はない。新政府が掲げる政策には、マクロ経済政策に対する責任、農業に照準を合わせた均衡のとれた成長、社会的安全ネット、雇用機会の創出が含まれる。
新政府は、インド人民党(BJP)に率いられる前政権が推進した計画を廃止せず、5万8000クロー(132.55億)の全国ハイウェー開発計画(National Highway Development Project)を継続する。
インドは、パキスタンを含む近隣諸国と友好的関係を築くことを望んでいる。あらゆる方法、手段を講じてパキスタンとの間の問題を解決し、平和的関係を築かねばならない。誰も予想しなかったベルリンの壁が撤去された今、インド/パキスタンの関係改善も不可能ではない。
反シーク暴動やグジャラート暴動のような事件は二度と起こしてはならない。
国民会議派に2つのパワー・センターは存在しない。Sonia Gandhiは引き続き指導的役割を担うが、新政府は連立政権であり、自分は如何なる問題も存在するとは思わない。
(ヒンドゥー教徒により破壊されたウッタルプラデシュ州)Ayodhyaの(イスラム寺院)跡地問題に関しては、土地法が優先されるべきである。しかし関係者の間で合意が成立し、裁判所がそれを認めるなら、同合意に基づく解決が図られ得る。政治は決して人種や宗教により分断されてはならない。
新政府はその公約に基づき民営化を推進しない。インドは強力な民間部門と同時に公共部門も必要としている。Gas Authority of India Ltd(GAIL)やOil and Natural Gas Corporation(ONGC)等の公共企業は引き続き公共部門にとどめられる。これらの企業を民営化する考えはない。同様に国営化された銀行も公共部門にとどめられる。
新政府を土曜に発足させることを目指しているが、それ以前に発足させることは不可能と言う。
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