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2004-05-28 ArtNo.33472
◆Ispat、US$2.2億投じ鉄鋼生産能力を拡張
【ドルヴィ】鉄鉱石やコークス等の原料供給が逼迫し、価格が不安定になっているにも関わらず、Ispat Industries Limited(IIL)はマハラシュトラ州Dolviに設けた鉄鋼プラントの年産能力を、1000クロー(US$2.2億)を投じ、現在の254万トンから1年内に320万トンに拡張する。
エコノミック・タイムズが5月24日報じたところによると、IILのVinod Mittal重役(MD)はマスコミに以上の計画を語った。それによると、IILは原料価格の不安定に直面しているが、設備拡張計画は続行する。IILは原料の安定供給を確保する狙いから鉄鉱山の買収も計画、国内及び海外の鉱山を物色している。熱間圧延鋼製品の年産量は、バランシングとデボトルネッキングを通じ、次期会計年度までに360万トンに拡大する。
IILは既にボスニアのコークス製造施設を買収、また中国企業とコークスの長期供給契約を結んだ。このため今会計年度の収益性改善が見込める。Global Infrastructure Coksina Ltdに改名されたボスニアのコークス工場は年間140万トンの製造能力を有し、ドルヴィ工場の需要の50%を賄うことができる。この他IILは300クロー(US$6623万)を投じコークス炉(coke oven plant)を建設、ドルヴィ工場に焼結炉、炭塵注入装置、酸素製造施設を増設する。
ドルヴィ工場のB K Singh重役(ED)によると、IILはブラジルからも鉄鉱石を輸入せねばならないが、その陸揚げコストはトン当たり4000ルピーにのぼる。
2005-07年までに鉄鋼製造能力を500万トンに拡張する計画を明らかにしたミタル氏は、同拡張計画は低コスト鉄鉱石の供給確保に依存するのかとの記者の質問に対して、「IILは異なる配合比率の熔銑/海綿鉄/屑鉄を用いることができるツイン・シェル電気炉(CONARC)を保持しており、そのメリットを享受できる。またIILは国内鉄鉱山の買収を目指しており、実現すれば輸入に依存する必要がなくなる」と付言した。同氏によると、鉄鉱石価格は徐々に安定化しつつある。また「年間製造能力を500万トンに拡大する際には、高炉を増設するのか」との質問に同氏は、「高炉を用いるか、直接還元鉄(DRI)ルートを採用するかは、まだ決めていない」と語った。
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