【ムンバイ／ニューデリー】シンガポール拠点の電子サービス・製造会社Flextronicsは、Hughes Software Systems (HSS)の55％権益を、Hughes Network Systems Mauritius HoldingsとHughes Network Systems, Incから2億2600万米ドルで買収した。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが6月9日報じたところによると、Flextronicsの買収価格は1株当たり547ルピーで、同価格を基準にすると、ＨＳＳの時価総額は4億1000万米ドルになる。Flextronicsはインド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)の規定に従い、別に少なくとも20％のＨＳＳシェアを同じ価格で公開買い付けせねばならない。
ＨＳＳのArun Kumar社長兼ＭＤが8日記者会見したところによると、FlextronicsとDIRECTV Group及びHughes Network Systems (HNS)は関係協定に調印した。取引は関係当局の承認を得た後、2004年10月までに完了する。CitigroupがFlextronicsのアドバイザーを務め、DSP Merrill LynchがHughesグループの代理人を務めた。
ＨＳＳはテレコム領域に照準を合わせており、Flextronicsとの提携は、テレコム関連の相手先商標製造業者(OEM)に対するＨＳＳのサービス向上に役立つ。ＨＮＳは中核とする娯楽事業に直接関係せぬＨＳＳ持分売却を決めたが、Flextronicsは5月半ばにＨＳＳ権益取得に関心を表明、その後3週間の交渉の末合意に達した。
FlextronicsのMichael E Marks重役(CEO)によると、FlextronicsはＨＳＳ権益を取得することにより、テレコムＯＥＭにアウトソーシング・ソリューションを提供できるようになる。
ＨＳＳの残りのシェアの内、30％は投資信託／銀行／金融機関／外国機関投資家が、15.05％は民間法人と地元一般投資家らが保持していると言う。