SEAnews 2004-09-10 ArtNo.34108

【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下のBhilai Steel Plant(BSP)は、成長の潜在性が最も大きい建設／圧延(cold reducing)／石油・ガス輸送業界の需要に照準を合わせ、製品ミックスに調整を加る｡
ザ・ヒンドゥーが9月7日、ＢＳＰの発表を引用し報じたところによると、設備を近代化し、新たに鉄筋(bar)／棒鋼(rod)製造施設と鋼帯連続製造施設を増設する。この結果、製品バスケットに占める鋼板の比率は25％から41％に拡大、半完成品の比率は8％に縮小、条鋼の比率は51％に維持される見通しだ｡石油・ガス・パイプライン部門の需要に応じるため、年産20万トンの大口径鋼管製造施設も設けられる。
こうした新施設の導入によりハイエンド製品需要に応じられるようになり、付加価値製品の比率が現在の30％からさらに拡大する。規模の経済性も実現されるため、売上／利益の拡大につながる。
業界筋によると、目下、鋼線(wire rod)製造施設と標準地金製造工場(merchant mill)は、100％以上の稼働率を実現しているが、ＢＳＰは100万トンの余剰鋼片(billets)を抱えている。新規投資は、高炉の近代化、第2焼結炉の設備一新、ペレット製造施設の増設に振り向けられるものと見られると言う。