SEAnews 2004-10-13 ArtNo.34313

【ロンドン】英国を訪問中のP Chidambaram蔵相は、「インフラストラクチャー部門に対する外国直接投資(FDI)申請は7日以内に処理する」と海外投資家に保証した。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが10月9／11日報じたところによると、インフラストラクチャー部門への1200億米ドルのＦＤＩ誘致を目指す蔵相は、先週、ニューヨークとロンドンで海外投資家に対し、首相自身が率いるインフラ問題担当閣僚委員会がＦＤＩ申請を迅速に処理することを約束した｡
大蔵省のAshok Lahiri主任経済顧問によると、ニューヨークにおける投資家会議の席では、蔵相は手元に届いたＦＤＩプロジェクト申請は迅速に閣僚委員会に提出すると語った｡
大蔵省筋によると、港湾、道路、空港プロジェクトへの外資誘致に照準を合わせる蔵相は、これらの領域への投資は、国内経済の成長を促進するために不可欠であると強調した。同相によると、毎年新たに労働市場に参入する数百万人に就業機会を提供するには年率7％の経済成長を必要とすると言う。
JM Morgan Stanleyが先週金曜、ロンドンで主催した非公開円卓会議には欧州企業大手の最高経営者(CEO)や海外在住の著名インド人、外国機関投資家、メディアの代表らが出席、蔵相は席上、経済改革のスローダウンに対する懸念払拭に努めた。蔵相はまた、「外国機関投資家の投資(FII:foreign institutional investment)と外国直接投資に異なる上限を設けるのは適切ではない」とし、帰国したなら同問題に検討を加えると約束した。同相によると、テレコム、保険、航空領域に対する外資上限は追って引き上げられ、特に国内航空会社の外資上限を40％から49％に引き上げる措置は今月中に発表される見通しと言う｡