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2004-11-05 ArtNo.34462
◆シンガポールFTA、ソーシング/ブランディング奨励
【ニューデリー】インド政府は製造業の様々な領域をカバーするシンガポール自由貿易協定(FTA)リストを既に作成、自動車、コンポーネント、家電、衣料品、ソフトドリンク、石油製品、スチール、化学品等、幅広い領域のインド企業に製品/市場戦略に調整を加え、ソーシングおよびブランディングの機会を開拓するよう励ましている。
エコノミック・タイムズが11月2日伝えたところによると、インドにとってシンガポールFTAは、タイ自由貿易協定(Thai FTA)に続く主要な貿易協定パッケージ。業界筋は、「消費者にとっては、取り分け電気・電子製品領域については、価格競争力のある製品を選択する余地が拡大する。なぜならインド企業はシンガポールを通じてASEAN市場からソーシングすることができるようになる」と指摘した。
それによると自動車やコンポーネント業界の製造業者にとっては、シンガポールを貿易ハブとし、新市場を開拓する機会をもたらすだけでなく、コークス、スチール、ゴム、プラスチック等の重要原料を調達する便宜も得られる。
自動車業界筋によると、インドの自動車製造能力はシンガポールのそれを上回るため、FTAは輸入品から受ける脅威以上に、輸出の機会をもたらすと言う。
また地元中小企業は低価格な中国製品がシンガポール経由で流入するのではないかと懸念しているが、業界エキスパートによると、シンガポールは製造拠点と言うより貿易拠点のため、シンガポールFTAは、タイFTA以上に輸出の機会をもたらすはずと言う。
政府により最近作成されたFTAリスト草案は、全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)前政権が立案したASEANFTAフレームワークを引き継いでいる。
同草案は、以下の領域をリストアップしている。農業基礎産業、サービス、鉱業&エネルギー、情報技術(IT)/バイオ/電子製品を含む科学&技術、交通&インフラ、自動車/製薬/繊維/石油化学/衣料/皮革/工学を含む製造業。
これに対してシンガポール側から提示されたリストには、ビール/葉巻/引き抜き鋼(drawn steel)製品/チューインガム/シガレット/マッチを除く全ての部門を含んでいる。
シンガポール政府は当初、原産地規則に関して曖昧な姿勢をとっていたが、今ではFTAの原産地に関する一般規則を認めており、同規則はインドが主張して来たものにほぼ一致している。シンガポールがそれ自身を域内自動車産業の研究開発(R&D)センター及びロジスティクス・ハブと位置づけていることを考慮するなら、インド・サイドが製造業を強調するのも理解できる。
FTAゲートウェイには自動車製造/コーチ製造/トラック用トレーラー&セミトレーラー、さらには、ブレーキ/ギアボックス/アクスル/ロード・ホイール/サスペンション・ショック・アブソーバー/ラジエター/消音器/クラッチ/ステアリング・ホイール等のコンポーネント包括リスト(exhaustive list)が含まれている。
シンガポールが強みとする電気・電子製品FTAリストには、汎用・特殊用途の機械/家庭用機器/電動モーター/発電機/変圧器/各種電機/ラジオ/TV/通信機器/医療機器・精密機器が含まれる。
業界筋によると、インド・ブランドはシンガポールを通じて中国製品や韓国製品を低コストで調達できる。鉄鋼/コークスの供給が逼迫した際にはメーカーが高い原料コストを消費者に転嫁したことから、自動車やシロモノ価格が高騰したが、シンガポールFTAは、基礎鉄鋼製品や冶金用コークスの供給不足を解消することにも役立つと言う。
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