SEAnews 2004-12-13 ArtNo.34700

【ニューデリー】インドは90年代半ば以来の経済復興を経験しており、今年10月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)の伸びは10.1％と、昨年同月の6.2％を上回った。ＩＩＰ成長率は今年7／8月の各7.9％、9月の8.7％と、加速しており、今会計年度の国内総生産(GDP)成長率が、政府予想の6－6.5％を上回る可能性も出てきた。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月10／11日報じたところによると、10月のＩＩＰのこうした好調な伸びは、主に製造業の成長が11.3％を記録、昨年同月の7.1％や今年9月の8％を上回ったことによる。鉱業の伸びは4.7％(2.4%)、電力は3.8％(2.6%)と、いずれも昨年同期の伸び(括弧内の数字、以下同様)を上回った。
この結果年初7ヶ月のＩＩＰ成長率は8.4％と、昨年同期の6.2％を上回った。内訳を見ると、製造業8.8％(6.8%)、鉱業5％(3.9%)、電力7.1％(2.9%)と、何れも昨年同期を上回っている。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、今年10月のＩＩＰの成長は主に資本財部門の19.2％(4.9%)の伸びに牽引された。以下、耐久消費財部門15.5(13%)、非耐久消費財部門13.4％(7.2%)、基本財部門6.8％(4.3%)、中間財部門6.7％(6.3%)と続き、何れも昨年同期の伸びを上回った｡
今年初7ヶ月については資本財部門15.1％(9.2%)、耐久消費財部門15.9％(7.7%)、非地球消費財部門8.1％(8.6%)、基本財部門5.4％(4.3%)、中間財部門7.6％(5.2%)と、非耐久消費財部門を除き、やはり昨年同期の伸びを上回った。
今年10月には製造業主要17業種中12業種がプラス成長を記録、取り分け、いわゆるその他の製造業が40.9％の成長を記録した。以下、繊維24.4％、機械・設備21％と続く。