【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)は石油化学会社SM Dyechem(SMD)のグリコール事業子会社を近く買収する見通しだ。
エコノミック・タイムズが12月16日報じたところによると、ＳＭＤはマハラシュトラ州Puneに年産6万トンのグリコール・プラントを擁し、買収価格は105クロー(US$2374万)前後と見られる。ＲＩＬの同買収交渉は10日ほど前に大詰めを迎えたが、これはIndustrial Development Bank of India (IDBI)がグリコール部門を差し押さえた2ヶ月後のこと。グリコール部門は多額の損失を重ね、過去8年営業を停止していた。しかしＲＩＬは負債を伴わない状態で同資産を買収する。ＳＭＤは中核とするスナック食品の製造と大豆ビジネスを継続する。
ＲＩＬは同買収を通じ、モノエチレン・グリコール(MEG)の製造能力を拡張できる。ＲＩＬのＭＥＧ年産能力は30万トンで、製造施設はポリマー市場が存在するグジャラート州Haziraに主に設けられている。
その実、ＲＩＬは5年前からＳＭＤのグリコール部門買収を図っており、今日ＲＩＬ傘下に入っているIndian Petrochemicals Corporation (IPCL)やFinolexと競争して来た｡ＲＩＬのＭＥＧビジネスの主要ライバルはIndia Glycol。