SEAnews 2005-01-17 ArtNo.34837

【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州政府と同州電力部門は、1600万人の消費者に合理的な価格で電力を安定供給するため、向こう3年間に3000クロー(US$6.89億)を投じて高圧送電システム(HVDS:high-voltage distribution system)を導入する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが1月14日、Andhra Pradesh Power Transmission Corporation (APTransco)のステートメントを引用し報じたところによると、ＨＶＤＳの導入は、送配電ロスおよび商業ロスを減少させ、電力窃盗の防止にも役立ち、向こう3年間に年間平均1000クロー(US$2.297億)が同プロジェクトに投資される。
APTranscoのMs Rachel Chatterjee会長兼ＭＤによると、エンジニアやTranscoおよびDisComs(distribution companies)の代表から成る委員会が近く組織される。
これまでにSouthern Power Distribution Company (APSPDCL)が管轄するTirupathi地区においてＨＶＤＳのパイロット・プロジェクトが実施され、良好な結果が確認された。
2000－01年に工業部門向けに提供された高電圧の売上(high tension industrial sales)は3903ＭＵ(million units)だったが、2003－04年には6120ＭＵを記録、2004－05年には7482ＭＵ、2005－06年には9000ＭＵに達するものと予想される。
2004－05年の電力購買(energy purchases)は前年比2644ＭＵ増の4万6435ＭＵを記録、2005－06年には5万790ＭＵに拡大するものと見られる。
電力事業会社(power utilities/discoms)のカレンダー・イヤー2004年の資本支出は1600クロー(US$3.67億)に達したものと見られ、1435クロー(US$3.296億)のTariff Order(卸売価格＋供給費用)を165クロー(US$3790万)上回る。次期会計年度には2130クロー(US$4.89億)の投資が予定されている。送配電ロスの減少に伴いメーター料金収入(metered sales)の比率は2003年の44％から2004年の46％に拡大、今会計年度は50％に達する見通しだ。