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2005-01-31 ArtNo.34915
◆Ashok Leyland、タイでトラック製造計画
【ニューデリー】インド第2の商用車メーカー、Ashok Leyland Ltd(ALL)は、タイにおける車両製造を目指し、タイ最大のモーターサイクル・パーツ・サプライヤー、Thai Summit Autoparts Industry Co(TSAIC)と、合弁協議を進めている。
インディアン・エクスプレスが1月27日報じたところによると、TSAICのThanathorn Juangroongruangkit副社長は先頃Bloombergのインタビューに応じ、同社はALL製トラックの燃料タンク、バンパー、その他のコンポーネントの製造を引き受けると語った。しかし出資等の詳細は明らかにしなかった。
ALLのK Sridharan財務担当取締役は、この点に関して「東南アジアは我々にとって極めて大きな市場だが、顧客の隣接地で製造することにより、コストに対する顧客の期待に応えることができる」と語った。
Thanathorn氏によると、同社はALLとの合弁を通じ、トラックや他の大型車両部品の製造に進出できる。TSAICはタイ・モーターサイクル部品市場の約90%のシェアを握っているが、タイのモーターサイクル市場は既に飽和状態に達している。このため同社は、インドやインドネシア、中国市場の開拓も目指しており、近くインドの自動車部品メーカー、Jay Bharat Maruti Ltdと手を組み、ニューデリー近郊で自動車部品の製造に乗り出すと言う。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)の統計によれば、ALLの今年初9ヶ月(2004/4-12)のトラックおよびバス輸出は、前年同期の2275台から4164台に拡大した。
ALLとTSAICはASEAN諸国間の特恵関税(preferential tariff)を利用して、その製品をASEAN域内に輸出する計画と見られる。2008年に発効する自由貿易協定の下、例えばタイからマレーシアへは、通常の300%を遙かに下回る5%の関税で製品を輸出できる。
しかしアナリストによると、ALLはインドから輸入した完全ノックダウン・キットを、タイで組み立てるものと見られ、特恵関税待遇を享受するための最低40%の付加価値条件を満たせない可能性がある。同基準を満たすにはエンジンやギアボックスの他、バッテリーやタイヤ等もタイ国内で調達する必要があると言う。
ALLはまた、インドとタイ間の自由貿易協定の下、自動車部品を含む82品目の輸入関税が5%に引き下げられることから、タイにソーシング拠点を設け、シート・メタル等を輸入、インド国内における製造コストの引き下げを図るものと予想されている。
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