SEAnews 2005-02-11 ArtNo.34982

【ムンバイ】石油／鉄鋼メジャー、Essar Ltd傘下のEssar Projects Ltd(EPL)は国際預託証券(GDR:Global Depositary Receipts)の発行(2005/1/31)を通じて調達した375クロー(US$8613万)を、グジャラート州における9863クロー(US$22.65億)のVadinar Refineryプロジェクトに充当する。
インディアン・エクスプレスが2月8日伝えたところによると、ＥＰＬは8600万米ドルの調達を目指し、158万2000ＤＲ(depository receipts)を、1ＤＲ54.35米ドルで発行した。ＥＰＬはＧＤＲ発行以前はEssarグループの完全出資子会社だったが、ＧＤＲ発行後の株主構成についてＥＰＬ筋はコメントを控えた。ＥＰＬは調達した資金をVadinar製油所の建設資金に当てる。これによりＥＰＬは、製油所事業の金融アレンジを全て完了したことから、Vadinar製油所事業は24ヶ月以内に完成するものと見られる。
Essar OilとEssar Shippingは、これ以前(2005/2/1)に合計2億1300万米ドルの外貨建て転換社債(FCCB:foreign currency convertible bonds)の発行を完了したと発表している。Essar Oilは調達した1億6600万米ドルを年間原油処理能力1050万トンのVadinar製油所の建設に、Essar Shippingは残りの4700万米ドルをVadinar石油ターミナル事業に、それぞれ充当する。Essar Shippingは完全出資会社Vadinar Oil Terminalを通じて同プロジェクトを進めている。EssarグループはVadinarプロジェクトのためにＧＤＲとＦＣＣＢを通じ、合計2億9900万米ドルを調達したことになる。
Essarグループは、債務再編計画の下、Vadinarプロジェクトのために金融機関から8000クロー(US$18.37億)を借り入れる条件として、2億9900万米ドルを別途調達するよう求められていた。ICICI Bankを初めとする金融機関9行は、既に8000クローをエスクロー口座に振り込んでおり、Essarグループは2億9900万米ドルを調達した後、同口座の資金を利用することができると言う。