SEAnews 2005-03-16 ArtNo.35190

【ニューデリー】今年1月の工業生産指数(IIP)の伸びは8％と、昨年同月と同レベルにとどまったが、年初10ヶ月(2004/4-2005/1)のＩＩＰ成長率は8.4％と、前年同期の6.7％を上回っただけでなく、1995－96年同期に13％を記録して以来の最高をマークした。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが3月12日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し伝えたところによると、今年1月のＩＩＰ成長率を部門別に見ると、製造業9.3％(8.2%)、鉱業1.9％(8.7%)、電力2.3％(6.1%)と、インフラ産業(鉱業／電気)の成長が製造部門の復調に追いつけなかった感がある(括弧内は前年同期の数字、以下同様)。
年初10ヶ月の製造部門の成長率は9.2％(7.3%)と、やはり牽引役を務めており、以下電力6％(3.7%)、鉱業4.6％(4.7%)と続く。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、1月の資本財部門の伸びは10.6％(15.5%)、消費財部門は15.1％(7.5%)、耐久消費財部門は13.2％(16.2%)、非耐久消費財部門は15.6％(5.1%)、基本財部門は5.3％(7.4%)、中間財部門は1.8％(6.9%)。年初10ヶ月の資本財部門の伸びは12.9％(10.7%)、耐久消費財部門は15.3％(9.8%)、非耐久消費財部門は10.6％(7%)、基本財部門は5.9％(4.8%)、中間財部門は6.3％(6.5%)だった。
製造業主要17業種中14業種が1月に二桁成長を記録した。ジュートおよびその他の植物繊維(綿を除く)は最高の59.1％の伸びを見、以下衣料品を含む繊維製品30.8％、いわゆるその他の製造業17.9％、機械・設備12.1％と続く。しかし木製品・家具・備品は－16.7％、ゴム・プラスチック・石油・石炭製品は－2.9％、綿・絹・人造繊維は－0.8％と、振るわなかった。
なお2004年10月のＩＩＰは10.6％に、同年12月のそれは8.2％に上方修正された。