SEAnews 2005-03-28 ArtNo.35247

【バンガロール】年商70億米ドルの米国電子計測器メジャー、Agilent Technologiesのワイヤレス・システム・ソリューション部門は、インド・ワイヤレス市場の開拓を目指し、デザイン・センターを設けることを検討している。
ビジネス・スタンダードが3月26日報じたところによると、アジレントのAmir Aghdaei副社長(ﾜｲﾔﾚｽ部門担当)はこのほど以上の消息を語った。それによると、国際企業が続々インドに拠点を設け、ワイヤレス市場の開拓に乗り出しており、ＯＥＭ(original equipment manufacturers)やデザイン会社はインド業務を拡張している。こうした企業の大部分はアジレントの顧客であり、同社としても、これらの企業に支援を提供するためインドに拠点を設けざるを得ない。アジレントはデザイン・センターを設けることを検討しており、顧客のニーズに応じ必要なインフラを整備する。
ヒューレット・パッカードから1999年にスピンオフしたアジレントは、次世代の通信機器、ネットワーク、サービスを設計・構築・運転・管理・保守するのに必要な技術コンポーネントやツールを顧客に提供しており、ワイヤレス部門は、有線・無線サービス業者や通信機器・部品設計製造業者向け支援システムやテスト・ソリューションを提供している。アジレントはまた技術やビジネスに関わるソリューションを開発するため、パートナー・エコシステムの構築を目指している。
アジレントの72億米ドルの年商の46％がアジア太平洋地域に依存している。最近、コロラドからシンガポールに本拠を移した同社は、アジア太平洋地域が、近い将来、売上の75％に貢献するものと見ている。
アジレントはデリー、バンガロール、ムンバイ、ハイデラバードに顧客支援センターを有する他、デリーにはＩＴ対応サービス(ITES)センターも設けており、合計1000人近くを雇用していると言う。