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2005-03-28 ArtNo.35254
◆国民会議派、党内造反グループの処遇に苦慮
【ニューデリー】国民会議派(Indian National Congress)指導部は、来年州議会選挙が行われるケララ州、西ベンガル州、タミールナド州でも、ビハール州とジャールカンド州におけるのと同様の政治的混乱が生じるのではないかと懸念している。
インディアン・エクスプレスが3月25日報じたところによると、党指導部は既にこれらの州における組織基盤を強化し、造反分子を帰順させる戦略を立てているが、州国民会議派委員会(pradesh congress committee)内の新派閥や新指導者と成りつつある造反分子を指導部が果たして統御できるだろうかといぶかるものも多い。
ケララ州に関しては、古参幹部K Karunakaran氏の造反後、党中央は西ベンガル州におけるのと同じ状況が生じるのではないかと恐れている。西ベンガル州ではほとんど5年ごとに指導権の交替が生じている。Sonia Gandhi党首の政治秘書を務めるAhmed Patel氏は、これまでOomen Chandy首席大臣をバックアップして来たが、Karunakaran氏の造反問題後は、同州における責任の早期返上を図っている。Patel氏は、ケララ州に換えて、ビハール州とジャールカンド州を担当することを希望したが、同任務はArjun Singh氏とMakhan Lal Fotedar氏に与えられた。
国民会議派幹部は、ケララ州議会選挙に関して、先頃の国会下院選挙以上の結果は期待できないとしている。ケララ州における下院補欠選挙では国民会議派は1議席も獲得できなかった。
国民会議派全国委員会(AICC:All India Congress Committee)はKarunakaranグループの規律問題を質すものと見られるが、13人のKarunakaran派州議会議員は、先週水曜催されたKochiにおける演説会の席上、「党幹部であるKarunakaran氏の招集に応じ、政治集会に参加したまで」との立場を表明した。国民会議派筋によると、これは、「党中央はKarunakaran氏の責任を質すべきだ」と居直ったものだが、党中央がそのようなことをすれば、州議会選挙を前にケララ州国民会議派が分裂する恐れがあると言う。
国民会議派にとっては、西ベンガル州とタミールナド州の状況も、ケララ州と大差ない。こうした中で国民会議派は、左派やドラビダ進歩同盟(DMK:Dravida Munnetra Kazhagam)等の地方政党との提携に努めるものと見られる。これらの党は中央レベルでも国民会議派と手を結んでいる。消息筋によると、国民会議派はまた、州選挙以前にケララ州、ポンディシェリー、西ベンガル州、タミールナド州における党務担当者を交代させることを計画していると言う。
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